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zoom RSS 江戸の教育

<<   作成日時 : 2007/06/28 18:42   >>

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もう1つ忘れてはならないのが江戸時代の教育だ。

驚くべきは世界最高の識字率である。

当時世界最高水準であったはずのロンドンやパリに比しても倍の高さがあった。
人口の7%を占めた武士階級の識字率は9割を超えていた。

1人の町人を見てみよう。
町人であった伊能忠敬(1745〜1818)が五十歳で隠居になって趣味でやっていた天文学を学ぶ為に江戸へ行き、それを極めて伊能図を18年掛けて作り上げたのは有名である。
驚くべきは伊能図を江戸末期に作られて科学技術進歩著しい時代を1世紀近く経て2次大戦で日米両国が使っていたという精度を持っていた。
彼は特別に異才の持ち主ではない。
商家へ養子に入り、家業に精を出す普通の商人であった。
普通の日本人が世界水準では飛び抜けていた証左に他ならない。

もっと驚く事がある。
日本の師とも言うべき中国の国語辞典で3千語の内、千語近くが和製熟語という事実がある。
江戸末期に西洋から様々な横文字が入ってきたのを、現在ではカタカナで平気に使っている所を態々和製熟語に翻訳したのだ。
それが中国で使われているという訳だ。
無論、横文字は当時の中国人によって訳されてはいたのだが、現在のIT用語のようなもので一般庶民には馴染めなかったらしい。
それが和製熟語の方が理解し易かったようだ。
日本も文明開化で西洋文明に適合できたのはその和製熟語のお陰のようだ。
江戸250年の鎖国をして平和な時代は日本人に漢字の理解度が本家の中国人よりも熟練していたようだ。

現在でも分る地図や中国の国語辞典を見て類推される文化水準から識字率が社会的インフラとして成熟していたようだ。

この文化水準を支えた教育制度として武士の為には昌平坂学問所を頂点とする各藩の藩校があった。
又、適塾のような私塾もあったようだ。
庶民の為には読み書き算盤を教える寺子屋は全国で幕末には4万軒を数えている。
そこで1万年に及ぶカルチャーの連鎖の成果も一般庶民までよく知られていたに違いない。

明治以降、この壱世紀余りの間に日本の文化水準は下がったのではなかろうか。
現在ではITを理解する人はほんの一握りに過ぎない。
明治に革命が起きて、日本が良くなったという考えは捨てねばならない。

教育改革を考えるに当って考えねばならない事の眼目が此処にあるように考えるが如何。
知識を詰込む前に為さねばならない事があるという訳だ。
それは雅に教育基本法第1章第1条に書かれてある「人格の形成」を見詰直す事に他ならない。
その実質を整備してこそ教育が充実し、世界を牽引する日本人たれるものと考える。
それをこれから論じる。

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