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zoom RSS 第一章 感情のプラス・マイナス

<<   作成日時 : 2007/09/14 05:57   >>

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ここでは一方通行から受けた被害から始まる。
社会では夫々が自身の思惑で生き、他者に自己主張を浴びせる。
その自己主張は感情や態度を伴っている。
不快な感情を浴びせられると、受けた側でも同じように不快な感情の回路のスイッチが入る。
嬉しさが伝わると逆のスイッチが入り幸福感に包まれる。
自分が他人の感情をプラスにもマイナスにもできるし、逆も然りだ。
その働きの主役は扁桃体であり、それは感情の伝染に関る神経系の一部を司る。
伝染の主役「裏の道」
脳卒中で目と視覚皮質を結ぶ神経が絶たれた患者が感情を読取れる話から始まる。
視覚皮質とは別に目から扁桃体を結ぶ神経径があるという事だ。
そして、扁桃体は視覚皮質が持つ言語中枢へのアクセスができないので、代りに身体を使って模倣という手段で表現する。
であるから目前の人が怒れば同じように怒り、笑えばつられて笑うという動作に繋がる。
扁桃体はこの経路を使って知覚対象の感情要素を読取り、そうした情報を意識と潜在意識の狭間で処理する。又、反射的無意識的に感情を捉えると、それと同じ感情が自分の中で喚起され、その感情によって知覚対象を受取る。
これが感情に「伝染」するメカニズムであり、脳の「裏の道」と呼ぶ。
「裏の道」は無意識下で自動的に働く超高速回路であり、感情を支配するネットワークの事だ。
反対に「表の道」は理路整然と段階を踏んで意識的に働くが、「裏の道」に比して極めて低速だ。
詰り、「裏の道」で感じ取り、「表の道」で対応するのが社会生活だ。
SF作家のロバート・ハインラインは「人間は合理的な存在ではなく、合理化する存在である」と皮肉るのはこの表裏の関係を鮮明にしている。
感情が揺れる切欠
「気分」と「感情」の違いは原因自覚の有無であるが、両者とも裏の道から入る。
自覚の有無に関らず反射的な模倣は起こり、他人の感情に支配される。
笑顔を見た時、自分の表情が満面の笑みへ準備運動に入るのに気付かされる。
その変化は、体全体に伝わり心まで揺さぶる。
悪い感情は避けたい。
健康にも随分と影響がありそうだ。
観客の絶叫
映画のスクリーンから溢れ出てくる感情も感染する。
脳は仮想と実際の現実を区別しない。
映画のシーンは夫々の持前で脳の色々な場所を活性化する。
これも「表の道」が判断を下す前に「裏の道」がスクリーンから恐怖や快楽を受取る。
事象の派手で衝撃的さは脳に多くの注意を喚起する。
それで号泣や絶叫を呼ぶ暴力シーンに引付けられ、観客はそれを見て絶叫する。
一方、気分の伝染力は非常に強いので、一瞬の笑みや渋面、あるいは哲学書のように無味乾燥な文章の朗読からでも、かすかな感情が伝染する事に注意したい。
うさんくささを見破るレーダー
素直に反応するのが脳にとって本来の在り方だ。
扁桃体は出会った相手に対して、自動的・強制的にその人物が信用できるかチェックする。
吹き出てくる感情を意識的に抑制すると、緊張して落着かず集中力を欠き、血圧が揚る。
対面者はその気分に感染し、弱いながらも似た症状を示す。
人間の神経径はほんの小さな感情の動きまで全て顔の筋肉に伝えるように繋がっており、感情は直に顔に出てしまう。
これは自動的かつ無意識的な反応で、抑制するには意識的な努力が必要になる。
感じている事を誤魔化すには可也の努力が必要であり、完璧には殆どできない。
その不自然な反応が相手に不快感に伴ううさんくささを読取らせる訳だ。
「表の道」は意識的に判断するが、それに頓着せず「裏の道」は安全を守る為に働いている。
カサノバの失敗
嘘をつくという行為は意識的な活動であり、脳の「表の道」を使って言葉と行動に齟齬が生じないようコントロールしなければならない。
真実を押え込む行為には、知的な労力と時間が掛る。
質問に対して嘘の回答をしようとすると、正直な回答をする時に比べて反応が0.2秒程遅くなる。この差は、嘘をうまく作り上げ、真実が漏れないよう感情と肉体の回路をコントロールする努力に掛る時間を示している。又、頭脳の処理余力もなくなる。
嘘を見破るには、感情と言葉の噛合わない所(単なる緊張か大嘘か)を捜し突いてやれば良い。
表情筋を操るのは「裏の道」、嘘を考えるのは「表の道」の働きだ。
「裏の道」は多数の回路を使って沈黙の内に人間の脳と脳を結び付けている。こうした回路のお陰で人間は信頼すべき相手と避けるべき相手を見分ける事ができ、難しい人間関係にも対処できる。或いは良い気分を広める事もできる。人間は「裏の道」に助けられて、カメレオンのように相手の感情を模倣しながら、世間を渡っていく。
感情の力関係
人と人との間の感情の流れは、力関係によって決まる。
しかし、お互いの感情の揺れは相互に影響し反映もする。
例えば、互いの怒りを煽り、苦痛・悲しみを大きくさせていく。
それは生理的要素、心拍数等諸々の精神的要素から影響を受けるものも同調する。
更に、それをビデオで撮って、全く関係のない人に見せても同様の生理的要素の変化を齎す。
そして、生理的状態が相手と似ていればいるほど、より正確に相手の感情を感じ取れる。
誰かの気持ちに寄り添おうとする時、人間ははっきり自覚しなくても自然に相手の気持ちを自分のものとして感じようとする。
感じたものは自分に影響をうけるから、それをよりよい方向に向ける力が必要ということだ。

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