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zoom RSS 第六章 社会的知性

<<   作成日時 : 2007/10/07 11:46   >>

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最高レベルの社会的知性は冷静さを保って相手の挑発に乗らず、反対に相手を友好的気分に引込み、相手との間にある敵対的空気を前向きに変える力を持つ。
社会的知性には、例えば泣いている幼児を見たら無意識に手を添え落着かせるような「非認知的」能力の存在を無視しては理解し得ないものがある。
社会的知性は社会的意識(他人について何を感じ取れるか)と社会的才覚(感じてどう動くか)の2つに大別でき、両者共に基本的な「裏の道」の能力から複雑な「表の道」の働きを動員し、同調性や原共感は完全に「裏の道」の能力であり、共感的正確性と影響力は「表の道」と「裏の道」の能力が混じって発揮される。

社会的意識
社会的意識には、相手の内面を即座に感知し、他者の感情や思考を理解して複雑な社会的状況を把握する能力等広範な人間関係の認識が含まれ、以下の能力を有する。
原共感  他者の感情に寄添い、非言語的情動の手掛りを読取る能力。
情動チューニング 全面的受容性をもって傾聴し、相手に波長を合せる能力。
共感的正確性 他者の思考、感情、意図を理解する能力。
社会的認知能力 社会の仕組を知る能力。

社会的才覚
豊かな人間関係を築く為には他者の感情・思考・意図を解する能力だけでは足りない。社会的意識に社会的才覚が加わって円滑で有効な相互作用が可能となり、以下の能力を有する。
同調性        相互作用を非言語レベルで円滑に処理する能力。
自己表現力 自分を効果的に説明する能力。
影響力        社会的相互作用の結果を生出す能力。
関心        他者のニーズに心を配り、それに応じて行動する能力。
原共感
原共感は「裏の道」の能力で、他者の情動を目敏く察知する能力に他ならない。
人間は言葉は呑込めても、気持の表出は幾ら感情を抑えようとしてもどこかで見えてしまい、ミラーニューロンは目敏く見逃さず模倣する。
これの能力テストはPONS(非言語的感受性プロフィール)及び「目を見て心を読む」テストで計測される。
この得点が非常に低い場合は、アスペルガー症候群又は自閉症が疑われる。
情動チューニング
情動チューニングは生得的要素が大きく、相手に対して瞬間的な共感以上の全面的注意を相手に向け、自己主張せず相手を理解する為に完全に傾聴して、ラポールを誘おうとする。
相手の話を聞いて初めて相手の期待に沿えるというものだ。
一流のマネージャー、教師、営業マン、リーダー等の生産性は情動チューニングによって左右される。
共感的正確性
共感的正確性には「裏の道」に基く原共感に加えて、「表の道」である大脳新皮質特に前頭前野による認知作業を必要とし、社会的知性の中でも最も重要な能力とされる。
この能力は結婚生活を成功させる要因でもある。
婚後1、2年内に相手の心を正確に理解しあえるカップルは満足度が高く、相手の機嫌の悪い訳が分らなければ波乱の結婚生活になると予測される。
ミラーニューロンによって人間は他者の意図に情動チューニングし、これに加えて相手の意図を意識的に読取れば、共感がより正確になり、相手の行動が正確に予想できる。
そこで初めて、高度に正しく強い状況対処が可能となる。
社会的認知能力
社会的認知能力は自身の所属する社会、それが地球規模・国内・地域・職場・学校・家庭・交友関係等を問わず、その持つ仕組に対する理解といえる。
この能力は原共感及び情報チューニングの上に共感的正確性が成立していて、その3者に支えられて育ち、社会的才覚に繋げる社会的意識の基礎を形成する。
同調性
「裏の道」に司られる同調性は非言語的関係に巧く対処する為の能力で、他の社会的才覚の基礎であり、これの欠如は人間関係が巧く処理できない。
同調には双方が非言語的ヒントを一々考えず即座に読取って円滑に反応する事を要する。
片方が同調を壊すと、相手は不安定な気分になりラポールは築けない。
非言語的コミュニケーション障害の人は、相手の会話を終わらせようとしている非言語的ヒントが通じず、いわゆる調子はずれを起し社会的孤立をよく招いている。
非言語的コミュニケーション障害は学習障害なので相手のジェスチャー・姿勢・接触・アイコンタクト・声の調子・テンポ等に気付かせる治療プログラムで改善されるようだ。
これは過剰学習してこそ「裏の道」と連携がとれる事を認識すべきだ。
自己表現力
自己表現力は自らが希望する印象を標すべく自分自身を演出する能力に他ならない。
その突出した効果はカリスマ性となって顕れ、演説の巧い人・偉大な教師・優れたリーダー・名優と評価され、事前の入念な準備を伴った準備が必要となる。
忘れてはならないのは、感情の表出を抑制し隠す能力も自己表現には欠かせない。
影響力
影響力は、攻撃力そのものでなく攻撃的衝動を調節する自制力と、相手を見てどの程度の力の行使が必要かを読取る共感能力と、身に付けた強大な攻撃能力発揮を抑える訓練を伴った状況に沿う作戦規範を見分ける社会的認知能力やそれらを駆使する自己表現力で構成される。
「表の道」と「裏の道」が協力し合って影響力を高める訳だ。
関心
関心は他者を思いやる脳裏の延長線上にある。
この関心が職業や様々な集団組織を形成するのに関与する。
他者への心遣いは「表の道」の能力を動員して目的達成の為に努力してこそ実る。
所属してこそ関心を持ち、その存続や使命の為に「表の道」と「裏の道」を駆使する。
目的達成の為に共同作業者同士の関心は大きな力を発揮し、その集団の繁栄を約束する。
「裏の道」の教育
原共感は「微表情トレーニング・ツール」の過剰学習で改善される。
これから類推されるのは、学習の為の「表の道」を迂回して「裏の道」に直接働きかける新しいモデルを開発し、そのトレーニング法が待たれる。
社会脳の全体像をとらえるには
認知症の人は「表の道」の一部が損傷して発症するが、「裏の道」は健全な事が多い。
詰り、名前等は忘れ息子等の区別は付かないが、懐かしさが残るという訳だ。
人間の社会生活における知性には「表の道」に止まらず「裏の道」の協力も必要だ。
そうでないので、社会的知性の概念は計算高い知性ばかりを評価して温かい心を無視する内容が目立ち目を覆いたくなる社会現象が多発している。
先ずは、社会的知性の概念の中に同調・傾聴して共感的関心等の「裏の道」を使う能力を取入れ、定義し直さねばならない。
真の豊かな社会の実現には社会脳の概念を確立し、その恩恵を全ての民衆に受けさせよう。

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2008/01/13 22:49

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