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zoom RSS 第17章 生物レベルで心を結びあう

<<   作成日時 : 2007/11/07 15:56   >>

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充実した人間関係に恵まれている高齢者は孤独な高齢者に比べて7年も認知能力が衰えない。
孤独を感じさせるのは、他人との親密で友好的な触合いの少なさである。
健康状態に最も直接的な影響を及ぼすのは、単なる知人友人の数ではなく、孤独感の有無だ。
孤独を強く感じる人ほど、免疫機能も心臓血管機能も落ちる。
脳内におけるニューロンの新生は、若い時に比べてスピードダウンするものの、老齢に至っても引続き行われていて、そのスピードダウンも避け難い事ではなく、その原因の単調な生活を変化させてやれば社会環境の変化に従って新しい学習が促進され、脳内で新しいニューロンが生まれるスピードも加速する事が分った。
仲の悪い夫婦
夫婦喧嘩するとACTHの上昇が見られ、HPA系も活発化し、血圧は上昇し免疫機能は数時間に亘って低下する。
その傾向は妻の方に強く見られたが、夫が優しく共感的な態度を保つと妻も低レベルだった。
女性は男性よりも生物学的に敏感で、結婚生活の好不調から影響を受け易いが、その影響は結婚生活の内容によってプラスにもマイナスにも出る。
あなた手を握っていてね
結婚生活に満足している度合いが高ければ高いほど、夫に手を握って貰って、オキシトシンの分泌が促され、ストレスホルモンのダウンレギュレーターとして働き心が落着く。
オキシトシンが放出されると、副交感神経の働きで緊張が解け、血圧が下がり、代謝モードが大きな筋肉にエネルギーを集中していたものが栄養の貯蔵や成長や回復にエネルギーを向けるよう変わって、コルチゾールレベルは急激に下がり、HPA系の活動も鎮静化して、痛みの最小可覚値が上がり、苦痛も感じ難くなり、傷の治癒速度が上がる。
脳内のオキシトシンは半減期が短くほんの数分で消えてしまう。
しかし、親密で肯定的な人間関係が長く続けば、オキシトシンの放出が比較的安定的に続く。
抱締められる度に、優しい手で触れられる度に、この神経化学の鎮痛剤は効果を発揮する。
自分を愛してくれる人達と楽しい時間を過している時等、オキシトシンが繰返し放出されると愛情の力によって長期的な健康が促進される。
オキシトシンの人間を愛する人の下へ惹きつける働きが、人と人との温かい結び付を生物的幸福に変える働きもしてくれる。
死の床でなつかしい子守唄を
親密な人間関係において互いに助け合って、不快ストレスをコントロールできる。
こうした人間関係に支えられていれば、互いに助け合って不快ストレスの原因を考え、より賢明な対応を工夫し、状況を整理し把握でき、不健康な神経ホルモン系の連鎖を回避できる。
親しい人に会いたいと思う気持は、一面ではこの生物学的な結び付を求める気持だ。
配偶者と死別した後、残された妻(夫)が病気になったり死亡したりしがちなのは、掛替えのない生物学的相棒の喪失が原因であろう。
女性の脳は男性の脳より多くのオキシトシンを分泌し、その鎮静効果で他者に目を向ける。
他者の世話をしたり助けたりしている間、女性の体内では更に多くのオキシトシンが放出され、それによって更に気分が鎮静化する。
オキシトシンの鎮静効果をアンドロゲン(男性ホルモン)は抑制し、エストロゲン(女性ホルモン)は促進するので、女性は仲間を求め男性は単独で対応するという脅威に直面した時に男女は異なる反応を示す。
女性の場合、親友が多い人ほど年をとっても健康を保ち、楽しく暮らせる傾向が強い。
親密な人間関係においては、自分自身が持っている慰めを求める行為や動揺の原因を分析する行為等の情動のコントロール術に加えて、助言や激励、或いは情動の感染作用を使って直接に救いの手を差伸べる等の相手が持っている力を借りる事ができる。
最も親しい人々と生物レベルで心を結び合う際の基本スタイルは、乳幼児期に経験する親密な人間関係の型によって決まり、この時期に形成される脳と脳の結び付は一生を通じて続き、愛着の対象となる人々と自分とを生物レベルで結び付ける。
患者を支える心のつながり
情動の感染は、同じ病室の患者達に大きな影響を及ぼす。
1人の患者が翌日に手術を控えて病院のベッドに横たわっている。
彼は不安で仕方がなく、その情動は他の患者達にも伝わっていく。
しかもストレスを感じていたり弱っていたら、増々敏感になり他人の不安に感染し易くなる。
もう1人の手術を控えたもう一人の患者と同室であったら、2人は相乗効果で増々不安と恐怖を募らせる。
しかし、こういう場合に隣のベッドに既に手術に成功した患者が居ると、その人の安堵し落着いた気持が影響して、手術を控えた患者も心が和む。
患者は意識して生物レベルの味方を求めると、免疫力が働きやすくなる。
自分の社会的ネットワークに心を開いて話のできる相手として新しい人を組入れると良い。
植物状態になった患者でさえ、脳内は健常者がそうした刺激に反応する時に活性化する回路が活性化する様子が見られ、病院に横たわる患者に対する生物レベルの共感が大切だ。
少しでも心の繋がりを持ちたいという患者のメッセージ(「涙、笑顔、目つき、時には沈黙」という形で患者から示される「招きのサイン」)を見逃してはならない。
人間関係と健康に関して特に注目を引くのは、配偶者・親しい家族・友人等を持ち・社会集団や宗教団体に所属し活動に関る等社会的繋がりを持つ人々は病気からの回復も速く長寿だ。
患者が心の支えになる人と共に過せる時間をもっと増やせば良い効果が期待できる。
様々な症状を起した患者に再発防止の生活指導するにも、患者の事を心に掛けている近親者達を教育して患者の生活改善に協力して貰うのが最善だ。

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