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zoom RSS 大河ドラマ「篤姫」のバックグラウンド(5)

<<   作成日時 : 2008/03/21 19:18   >>

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天保の改革については薩長と大奥を取上げたい。
無論、世の移ろいを思えば、極悪人鳥居忠耀を取上げたい所だが、篤姫に縁が無いので取上げない。

薩摩における天保の改革の立役者は第2回に登場した調所広郷であろう。
長州村田清風と共に明治維新陰の立役者と言われている。

ペリー来航を機に動いた薩長の原動力は天保の改革において、藩財政の建直しに成功して、倒幕軍の主役足りえた潤沢な藩財政にあった。

広郷の改革を述べる前に「近思録崩れ」に言及しなければならない。
元々薩摩藩は石高は多いものの実収は半分程しか無く藩財政が逼迫していた上に、幕府から大規模な御手伝普請として宝暦期の木曾川・長良川・揖斐川の治水工事を命じられ、その負担で年収10万両に対して120万両という財政破綻にあった。
8代藩主島津重豪の蘭学好きによる様々な文化施設構築もこれに拍車を掛けている。

朱熹の著した朱子学入門書「近思録」を愛読していた秩父季保の呼掛けで学習会が発足して、その国を憂える藩士達の集まりが藩財政の改革に9代藩主島津斉宣を巻込んだ1種のクーデーターに対して、島津斉宣の父重豪の逆襲事件が近思録崩れの実態だ。
秩父季保を想うと水野忠邦の無念と重なってくるのはやるせない。

ここでも将軍家斉の御台所となった重豪の娘である茂姫の生母お登勢の方が権勢を奮って弟の市田盛常を重用し、重豪の浪費も相俟って藩内憂国の士からの不満が近思録崩れとなって顕れる。

実権を握った重豪は初めて藩財政の窮乏を知り、徳政を以って大名貸しに当るも、次に貸し手が無くなり高利に頼らざるを得なくなり、於一3才の時に調所広郷が家老となるまでに藩の借財は250万両を数えていた。

ここから薩摩における天保の改革だ。
先ず、借財250万両を藩債の250年賦償還法を大阪で施行、事実上の借金踏倒しに成功。
この裏には、一部商人資本に対しては交換条件として琉球を介しての清との密貿易品を優先的に扱わせ、踏み倒すどころかむしろ利益を上げさせている。
次に取組んだのは、殖産興業だ。
広郷が苗代川地区で朝鮮人陶工の生活改善に尽くした事から今尚愛好家も多い薩摩焼の増産に繋り、商品作物の開発にも余念無く農政改革にも取組んだ。
又、砂糖を専売にして奄美の百姓から安く買い叩いたのも財政改善に功を為した。
その成果が甲突川の五大石橋建設等インフラ整備の上に50万両の備蓄となった。


広郷の改革は評価は色々分かれるが、明治維新に薩摩が主役として登場するエンジンとなった事は間違い無い。


第2回で見たように、密貿易の責任を1人被って自殺した姿は、改革者の末路が同様に富み栄える事の無いものの象徴として映る。

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