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前述した小脳と言うスーパー記憶庫を使えない自閉者は変幻自在な対応は不可能だ。 しかし、前節で説明したように種だけ与えて静かに見守って成長を待つ事が最大の成果を生むようだ。 それが待てず、色々と試行錯誤している事が様々な失敗を生んでいる。 稲の生長を待つお百姓さんの如く、雑草を取り害虫を駆除し水不足にだけ注意して待つ事がコツなんだろう。 自閉症者における学習は只でさえ小さな記憶野との戦いだ。 健常児にははるかに及ばないが、自閉児は教えた事の何倍もの生活術を自身で獲得していく。 獲得したものを良く見ると、健常児とは少し異なるけれども俺ルールが確実に根付いているのが分るだろう。 それは少ない領野で最大効率を挙げている事に他ならない。 遅いながらも確実に成長し続けている姿はまるで稲の生長を見ているようだ。 豊かな実りの為にお百姓さんは上記作業の他に適切な施肥と自然の恵みに対する感謝を忘れない。 肥料や水が多すぎても枯れる訳ですからやり過ぎは禁物だ。 健常児であれば小脳の誤差信号が巧く機能するので間違った情報は自動的に取除かれる。 しかし自閉児はそうはいかないからやっかいだ。 正誤に関係なく対等に前頭前野に指令を待ち、時には混線の原因ともなり得る。 大人の都合で何でも覚えさせれば良いという考えは百害あって1理しか無い事を知ろう。 所が現実は言葉が話せると大人にとって便利と言うだけで片言を習い、集団生活に慣れると幼稚園や学校で教育が受けられるという理由のみで子供達に苦痛を強いている。 結果として強迫観念のみ残り、人間嫌いな人に育ってしまってから往生している。 もっと自律的に成長しようという力を信じて良いのではないか。 稲もそうだが命は強いものだ。 太陽や水及び除草・害虫の駆除等の手間さえ与えておけば伸びていく。 自閉児にとって最も必要なのは太陽や水に比べられる暖かい情愛に包まれている事を知らせ学ばせる事だ。 暖かい情愛に育まれている事を知り、それらに包まれるならば遅いながらも着実に成長するものと信じたい。 具体的な肥料や殺虫剤の話は次章自閉症者の自立で詳論したい。 |
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自閉症とは何か
自閉症という言葉は一般の者には馴染が薄いのみでなく、薄気味悪い印象すらある。 先ず、自閉症診断の時に見分けに用いるローナ・ウィングが提唱した3つ組から紹介するのが分り易いと考えるのでそこから始めよう。自閉症の3つ組は社会性・コミュニケーション・イマジネーションの障害の事を言い、その現れる症状は人夫々である。 人夫々に異なる症状を説明する為にローナ・ウィングは自閉症スペクトラムという考え方を導入した。 それは一番酷いカナーの報告による典型的な自閉症から非典型的なアスペルガー症候群迄明瞭... ...続きを見る |
よく考えよう 2008/07/07 09:36 |
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