|
原油高に端を発した物価高は止まる所を知らない。 スーパーへ行けば値上げラッシュオンパレードだ。 消費文化を謳歌している日本の1億総中流はパニック寸前だ。 しかし、日本は未だ良い。 米国は身から出た錆とは言え惨憺たるものだ。 一昨年来続いているサブプライムローン問題に止まらず、この物価高が追討ちを掛けている。 ドル安は物価高に輪を掛けていて、苦しさは日本の数倍苦しいだろう。 サブプライム問題もまだまだ道半ばだ。 10数年前の日本でいえば、住専問題が燻り出した頃のようにも見える。 であるからまだまだ数年は膿み出しの期間と心得なければならない。 大統領が性根を据えれば良いのだが、本格的に荒療治をしようとすれば自身で一切の泥を被る覚悟で、国民に不人気の政策を打出さなければならない。 丁度、戦前に金解禁をやったようなものだ。 米国にとって最良の治療は金本位制に戻す事に他ならない。 現在の制度は田沼政冶のようなもので、紙幣を増札して、誤魔化し続けているだけだ。 金本位制にすれば、所有金絶対量は決まっていて、その実力に応じた為替レートにしなければ持たない。 現在の米国を苦しめている大元は独り善がりのマネー操作にあって、歪めた反動がきているのみだ。 対円及び元レートを大幅に切下げねばなるまい。 少なくとも自動車のビック3が日本やアジア諸国と太刀打ちできなければならない。 大幅なドル安政策で出てくるものは大幅な物価上昇だ。 所得も下がり、物価が上がるという苦しみは国民から不評を買うだろうが、短期で収束するには他に手は無い。 そうして、長いトンネルに自らの意思で入って未来を切開かねばならない。 オバマが大統領になって徹底した経済政策を断行して欲しいものだ。 当面は我慢が続くだろう。 もう1つ中国が大変だ。 最近のニューヨーク市場の下落に東京市場は余り反応していないが上海は暴落している。 米国の下げは未だこれからと見たほうが良い。 下げ止まる為には1日でダウが500ドル下がる暴落が必要だろう。 500ドル下がるという意味は信用買いが全て投げる事を意味している。 それで初めて相場自身がしこりが無くなって上げ易くなるというものだ。 過去の暴落はそう証言している。 ニューヨークが下がると上海は下がるという事だ。 それに国内事情が加わる。 オリンピックが済んだ秋口が問題だ。 日本でも東京オリンピックが終わった後、山陽特殊鋼が潰れ、山一が日銀特融によって救われた。 あの当時は高値2千5百円の日経平均が千円を割ろうとした。 証券会社が共同で売りを引受ける会社を作ってやっと下げ止まった。 そういう状態が来ないとも限らないのが現在の中国の状況だ。 中国は一時に膨張しすぎた。 インドと共に最近の受給逼迫の原因を作っているのはこの膨張に他ならない。 そろそろ安定成長にシフトすれば良いのだろうが、これもそう舵は切れるものではない。 伸びる時は伸びたいものだ。 そして、貧富の差が大きいのも成長戦略が緩める事の出来ない理由の1つだ。 しかし、米国と同様、歪めた代償は大きいと言わねばならない。 大きく弾けて、日本に大きなとばっちりが来ない事を願うが、これは日本の経営者の責任範囲だ。 兎に角、今はそういう事を心得て株式投資に止まらず生活をしていかねばならない。 物価は上がって大変だが、他所の国はもっと大変なのだと認識をしよう。 それにしても政治家は能天気だね。 真面目に仕事しろと言いたい。 |
| << 前記事(2008/07/03) | トップへ | 後記事(2008/07/04)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
「Next石油時代」の主導権争いを読む(その1:ジッダ会合を主催した産油国サウジの危機感)
中国を始めとする新興国の台頭は、 米国の相対的パワーバランスの低下をもたらしていた。 それは、ソ連崩壊以後20年あまりに渡って続いてきた 米国一極集中体制に変化の兆しが出てきたことを意味していた。 「多極化時代」の始まりだ。 多くの人々が時代の移り変わりを感じ始めていた。 ...続きを見る |
途転の力学 2008/07/13 09:30 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/07/03) | トップへ | 後記事(2008/07/04)>> |