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一言で「聞く」「理解する」「話す」回路と言っていますが、それは夫々独立した1つの回路ではありません。聞くと言う動作で考えても何万個あるか分らない音素1つひとつとってオン、オフの制御構造が働きます。例えば、何かひとつ「あ」と言う言葉だけでも数多くの音素とその強さや長さが係りますし、人夫々に物理要素は全て異なるのに人にとって「あ」は「あ」として受止める能力が無ければ、聞く事すらできません。 その能力が発揮されるのに数十万、いや数百万の回路が機能していると考えなければなりません。殊にキーとなる回路が不全であれば可塑性によってその能力を獲得するのに長い時間も必要でしょう。詰り、療育と言う作業は人智の及ぶ範囲でない事は確かです。しかし、自閉症である当人はその環境に適応する為にその持つ自己生成機能によってその能力を勝ち得ます。 その勝取る為に必要な能力が論理力だろうと考えます。論理力と言うのは因果律を考える能力で、それを私は法則化エンジンと名づけています。様々な事を法則化できるようになって語彙が増えていきます。エジソンやアインシュタインは何らかの機縁によってその法則化エンジンを手に入れたに違いありません。それが必要な程に語彙の獲得は困難です。ですから、1つひとつの単語を強制的に覚えさせる位、自閉症児にとって苦痛であり大変な労力のみ多く、益の無い作業だと認識されたい。 私自身、少年の頃はボーとしていたと人から言われます。ただ、恵まれていたのは3才位まで近所の叔父さんで特別に可愛がってくれていた人が居た事、そうして幼稚園時代位に転居していった直近くに児童図書館があり、そこの館長先生が本の読み聞かせや習字を教えてくれた事が大きかったように思います。お2人共に語彙は多く、愛情に溢れていました。幼い母のみでなく、この2人から私の無意識の世界へ投げ込まれた言葉の山が私を自閉症と感じる人が居なかった原因でした。 小学校へ入って、1、2年の担任と3、4年の担任の先生は変わった児童と受止めて下さって自宅へ招いて頂いて、書棚の本を貸して頂いたりもしました。50人以上居たクラスで特別扱いして頂いたので、自閉症と思う人は居ませんでした。しかし、その先生方はそれまでの経験から手を掛けなければならない特別な子供と分っていたのでしょう。結果として、多くの語彙が意識せずに無意識の世界に放り込まれて居ました。小学校時代は国語が苦手でした。 私が現代国語が得意科目になるのは高校3年生になってからの話でした。数多くの語彙を無意識の世界に放り込まれ続けて17年の歳月を要したという事です。ですから、諦めず良い環境に徹する事が保護者や支援者の勤めです。最近の療育事情を見ておりますと、直に結果を出そうというやり方が蔓延しているように思えてなりません。何よりも大切な事は長い眼を持つという事、そうして良い環境に徹するという2点が重要です。 社会性を持つという事は、自閉症者にとって60才位まで掛ると覚悟すべきです。6〇才になったばかりの私はやっと一応社会性の入口には立てたような気持ちでおります。それまではと言うと、物事には必ず原因があり、その全ての原因によって結果が生まれてくると言う理解から、結果を求めるのでなくて原因作りばかりに熱中していたように思います。最近になってようやく、ご縁次第と原因作りを自然の成行きに任せるようになりました。しかし、その自然はやはり自分が作っているようです。今回の韓国旅行はそのの最たるものかも知れません。 まあ、ゆっくりと自分と付合っていくしかないと思っていますが、保護者や支援者の方々はそれを気付かせる努力をなさって頂きたく思います。そうすれば2次障害も少なくなるでしょう。 繰返しますが、良き環境と背中であり続けて下さい。 |
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なぜ会話にならないか。(2)
なぜ会話にならないか。(1)の続きです。 ...続きを見る |
『自閉症』『アスペルガー症候群』を考える... 2009/07/12 09:57 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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Hbarさま、いつも愛読させていただいております。 |
米流時評 ysbee 2009/06/03 16:21 |
「なるほど、なるほど・・」 |
紅茶 2009/06/03 17:37 |
米流時評さんようこそ。 |
Hbar 2009/06/03 18:58 |
こんにちは^^ |
卵畑 2009/06/04 09:46 |
卵畑さんようこそ。 |
Hbar 2009/06/04 10:09 |
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