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zoom RSS 現代社会に蔓延する鬱病

<<   作成日時 : 2009/08/20 09:32   >>

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自殺者がここ10年に亘って3万人を超え、うつ病はいまや社会現象ともなっている。人は真核細胞を持つ生物であり、その至上命令はそのDNAを次世代に引継ぐ事にあるのだが、少子化や自殺の多さは生物として奇異なものを感じざるを得ない。この奇異さの原因は人が人故に持った前頭前野を持つ所以でもある。

前頭前野が薄っぺらな他の哺乳類では少子化や自殺は起こりえず、本能その侭の生活態度が主流を占める。当然、多くの哺乳類は集団生活を送っているので個体としての本能以外に社会性も多く見受けられるが、人間のように多伎に亘る前頭前野の支配は受けない。人を人たらしむ前頭前野によってうつは生じていると考える。

実は「うつ」は心の風邪とも呼ばれているが、偏桃体が縛られすぎて無反応になってしまった結果生じている症状と捉える。元々、偏桃体は海馬と小脳が多くの神経核を経由してネットワークを組んで喜怒哀楽を司っている。知らないものを見た時、恐怖を感じるのはそのネットワークが正常に働いている証拠でもある。

赤ん坊が知らない人を見て大泣きするのは単純に神経ネットワークが正常に働いているせいでもある。あのベビースマイルも然りで、海馬に保存された母親の情報に反応して偏桃体が興奮して、その信号が視床下部に伝わって第10神経鎖からドーパミンが噴出されて生じる。鬱はその偏桃体が興奮しなくなった状態と考えられる。

赤ちゃんでもお母さんからあやされて、一緒にいる時は大泣きしない。それは、扁桃体自身は知らない人に対して恐怖を感じているのだが、前頭前野がお母さんと一緒にいる親しい人と言う制御信号を送る為に恐怖が和らぐと考えられる。詰り、偏桃体は本質的には海馬と小脳のみの影響で喜怒哀楽を感じるのだが、それを前頭前野が修飾していると考えれば良い。

鬱の場合、脳神経科学的には海馬に異常がある事が知られている。海馬は長期記憶の制御機構であるから、その損傷は生体にとって拒否反応を示す異常な長期記憶が出来る事に由来していると考えられる。この鬱症状は科学の進歩と共に増えている現実に注視すると、その海馬に損傷を与えている本体が見え隠れしてくる。

現在の学校教育現場における児童の状態は異常と言うしかない。このブログでよく言っている王陽明の「心の本体は楽しみにあり」と言う言葉が、生体が喜び拒否反応を起さない状態を顕すと考える。知識を覚える事は人にとって楽しい事なのだが、それを強制されて日毎に試験をされる状態に拒否反応を起すのではないか。

小学校1年生の児童に勉強好きかと問うと全員から好きと返って来る。これが3年生位になると9割位が体操は好きだが勉強は嫌いと言う答になっている事実に着目しなければならない。知識欲は肯定できるが、それを強要されると、そこに「生体にとって嫌」と言う刷込みが海馬になされ、それが傷となるのではなかろうか。

それと、現在の世界は米国の成果主義が当然の考え方として広まっている。その成果主義は勝組みと負け組みを創出し、その負け組みになった時に脳に出来た傷が深まるのではなかろうか。その傷は扁桃体・海馬・小脳のループが正常に働くのを阻み、結果として偏桃体が機能不全に陥り「うつ」症状を呼ぶと考える。

この改善には薬物に頼るのではなく、生体の自立回復を待つべきであろう。それには座禅を筆頭とする脳のリラクゼーションに勤めれば、脳はあるべき姿に帰っていくと考えられる。もう1つは囲碁等を通じて前頭前野を鍛える事で、真に理に沿わないものは前頭前野でシャットダウンする力を養うべきであろう。

上記、2手法が鬱に対して効力があると考える。何れにしてもそれを持続的に修練してこそ効果が現れる訳で、薬物のように即効性は無い。薬物は即効性があるが、使用頻度が上がれば副作用も起き依存性も高まるだろう。


鬱の抜本的解決には「教育学会」「経済学会」「経営学会」のセントラルドグマを書換え、その書換えられたものに対して政府のインフラ整備が必要であろう。

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どこかがずれていて、ずれている事を指摘できない産経
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内 容 ニックネーム/日時
私も欝は経験したことありますよ
手術の後の回復が遅れて、あれこれ悪いほうに考えて、その結果食事も喉を通らなくなって。。。
人間って、ドンドン弱みに落ちこんでいってしまうってこともあるんだとその時思いました・・
風子
2009/08/20 12:17
風子ちゃんようこそ。
随分と神経が繊細なんだ。欝にならない為のコツは全てに気楽に構える事だね。それと頭を鍛える事も忘れないでね。鍛えていないから要らぬ気苦労の訳が分らず深みに入ってしまうからね。
Hbar
2009/08/20 18:31
そうか・・・
頭を鍛えてないのが諸悪の根源だったのね(*´Д`)=3
風子
2009/08/20 20:54
現代という時代が内包する社会病理として
顕在化した「欝病」。
現代人が押並べて心底に潜在化させて仕舞
った社会矛盾に苛立ち乍らも、如何ともし
難く切歯扼腕のみで、自己を膿ませて仕舞
う自己矛盾にも苦悶し、只徒に虚しく自己
を消耗させざるを得ない不甲斐なさに為す
術も持たない。それが現代人なのか。
bug-in-nose
2009/08/23 08:46
bug-in-noseさんようこそ。
病理には因があるものです。冷静になる為に禅のようなリラクゼーションが必要でしょう。その病理を自覚すれば自身での解決可能な病理と考えています。
Hbar
2009/08/23 14:52
私は産後にホルモンバランスの崩れからくる、産後鬱を経験しました。
ホルモンバランスが整ってきて、状態が良くなりました。
他に更年期や、薬の副作用、様々な事が要因となって鬱を引き起こしますよね。
全てが脳に関係しているのでしょうか?
因果関係が気になりますね。
みどり
2009/08/26 23:27
みどりさんようこそ。
脳の偏桃体が機能不全を起している状態が欝であると私は考えています。ホルモンバランスと言う言葉からも、人間はその健康な体が要求する生活をする事によって欝は軽減され、治っていくと考えています。
Hbar
2009/08/27 09:24
一般的な鬱には分かりませんが、
私の場合は、妊娠時に多く分泌されたホルモンが、
出産後に急降下した事によるホルモンバランスの崩れと、
産後の不眠不休状態の新生児のお世話による披露が重なった為と思われます。
不眠不休状態が改善された訳ではなく、
母乳分泌が安定した時期に鬱は治りました。
人間の体は不思議なものですね。
本人の意識次第で鬱にならない位に簡単だと良いですが、
そうならざるを得なかった状況を考えると、
切ない気分になりますね。
みどり
2009/08/28 00:23
みどりさんようこそ。
出産直後の欝は所謂鬱病というのとは別なのでしょうね。母乳が出だした時に欝は治っていた最大の原因はベビースマイルなのでしょうね。あのベビースマイルには偏桃体も応答せざるを得ませんから。そういう事柄が深刻な自殺を引起す原因である鬱病対策に繋がるのではと感じます。
Hbar
2009/08/28 09:03

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