大河ドラマ「篤姫」のバックグラウンド(4)

於一の生れた6年前の文政13年にお陰参りが起きている。
お陰参りというのは稼業から脱出して「お陰でな、するりとな、ぬけたとさ」と歌いながら練り歩き、一同揃って伊勢参りをする大ブームを言い、別名抜け参りとも言われた。
開幕以来、4度目の抜け参りは総人口3千万に対して4百万が参ったというのだから想像を絶する。


奇跡の噂話が切欠で、次々に村中上げてお陰踊りが始まり、色とりどりの衣装を着けて浮かれ出した老若男女は、鐘・笛・鼓・太鼓等の賑やかな囃子に合せて歌いながら練り歩く。
男女の戯れや密通も白昼の街道で公然と繰広げられる始末だ。
こういう姿は夏の盆踊りでも見かけられたようだ。
於一の生れた時代の底辺が繰広げた狂態は、現在社会のセクハラ騒動から想像も出来ない。


抜け参りの民衆は、殆ど無一文でも曲げ物の小柄杓一本を持てば、沿道の領主・富豪・社寺等から手厚い接待・施行をうけて、土産物まで持たされて無事帰国したと言う。
又、騒動に乗じて各地の地主や富豪に対する抵抗も行われ、雅に無礼講でもあった。
こういう姿の背景には、飢饉があり、日頃から富める者から虐げられている庶民の鬱憤が絞られるだけ絞った最後に出てきた姿と言えよう。
ここにも富める者と貧しい者の二極構造が行詰り、天保の改革へと繋がって行く必然がある。



構造改革というものは今に始まったのでは無く、日本社会が内乱・革命を起こさず継続できているのはそのお陰と言っても過言では無い。
又、2極化社会を維持していく為にこういう民衆に精神をリフレッシュする知恵も持合せていた事も忘れてはならない。

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