秀行さん、逝く

碁の分らない人にとって秀行と言う人は有名人だけでも多く居るので分らないでしょうが、碁好きにとって秀行さんは大きな巨星だった。
その巨星が亡くなった事で、時代の移ろいを侘しく感じる。
その他、呉清源や坂田栄男は未だ寿命を全うしているが、何れも90才台だ。

筆者は元々カミソリ坂田から始まり、武宮宇宙流をえり好みしての棋譜並べを主にしている。
40年近く前に、流行新定石が出ると秀行さんの名前がよく挙がっていたが、棋譜研究はしていなかった。
どちらかと言うと癖の多い棋士を選り好んで棋譜並べをしていたように思い起す。

囲碁ほど前頭前野を使うゲームは無く、その証拠に他のゲームの悉くはどんなに強い人もコンピューターに敵わない。
チェスはずっと以前だったが、将棋は極最近羽生永世名人と対等に指せるソフトが開発されたと言う。
コンピューターが敵わない理由は、その持つ論理が複雑系で解説される自己生成が基本にあるからに違いない。

自閉症に限らず、精神病患者の治癒に役立つと考える。
それは我々の生体や脳を創生している根本論理が同じ自己生成であるからに他ならない。
要は脳の表に出た制御装置である前頭前野を鍛えれば様々な精神疾患も制御されると言う訳だ。

脳にはもう1つの制御装置がある。
それは小脳にあるプルキンエ細胞が担い、その働きのお陰で様々な可能性から最善を瞬時に選び取ってくれる。
第6感と言うものはこの働きに拠るもので、それ故にスーパーコンピューターも敵わない。

小脳の凄さを物語るものにニューロンの質と数量の多さがある。
顆粒細胞は終脳におけるニューロンの過半を占め、プルキンエ細胞は1個のニューロンが百万個のシナプスを持つ。
この制御装置が発達不良を起こした時に自閉症が起きる。

詰り、自閉症の原因は小脳のメモリ不足という事になる訳だ。
そうして生体は最善を尽くすべく割当てられたメモリ領域を割当てなおしに掛る。
この割当て直しが療育と呼ばれる代物だ。

この真実を知らない人々が支援者となり、療育に携わる所に2次・3次障害を引起す事になる。
このメモリ割当て作業は自己生成に任すに限る。
殊に見えない所であるから、人智では手の施しようが無い訳だ。

そう言う訳で、囲碁を薦める。
囲碁を知っている者は、その棋風で人格が分る事を知っている。
囲碁の事を手談と呼ぶ所以だ。

改めて初代名人・棋聖となった藤沢秀行の訃報に対して哀悼をするものである。

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この記事へのコメント

taka
2009年05月08日 21:41
坂田さんは90歳超えてません。あくまでコンピュータについては今のところは強いのがないって事ですよね。
2009年05月09日 06:24
takaさんようこそ。
後、1年切っているんだから良いんでないですか。脳が元気と言うのは良いですね。

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