自閉症がなぜ視線が合わないか

この記事は卵畑さんの記事「なぜ視線が合わないか。」にTBする為に書いている。
前の記事で神経栄養因子の不足で小脳のメモリ不足が生じる事とそのメモリ割当が最後の頭頂葉と前頭前野である事は書いた。
そうして身を削って最低限自身の身体活動に支障がでないように割当てて発達していく訳だ。

少ないメモリの中で多少の自律神経等をコントロールしている部分を割愛してその割当が無い部分に割当てているのが軽度発達障害とよばれる人々でなかろうかと推察する。
故に、自閉症の人は訳の分らぬ病を抱えている人が多いのも事実だ。
殊に、過度の療育と称して為される訓練によって様々な成果があったと言う症例に2次障害が多発する所以と信じる。

さて主題の目を合せられない症状は如何なる理由から来るのか。
普通の健常児の場合、母親と目を合せベビースマイルを演じ、それによって「アババ」等と祖父母等からも可愛がられる。
通常、ここでは視神経の構造は関係ないので省くが、視神経で電気信号に変った光信号は様々な場所に分岐する。

主なものは視症を通じて第1次視覚野に送られるが、眼窩前頭皮質・偏桃体・小脳等多くの神経核に送られる。
盲目の人の前に何があるか言い当てるが、それは視覚野以外にも視覚経路の有る証拠だ。
さて、目で見た時の自閉症者の反応を考察したい。

視神経からの興奮が伝えられてもその制御を司る小脳からの割当が無ければその領域は錯乱する。
自閉症児が生後間もなく錯乱に至るのはそういう影響と考えられる。
そうして、制御が及ばなくて身体機能に1番影響が出辛いのが眼窩前頭皮質だ。

眼窩前頭皮質は他者の黒目を見て、自身の身体状況を対応させる社会的に重要な部分だ。
しかし、個体単独では意味を持たない分野でもある。
この成熟は健常者ですら25才を過ぎてからと言われているので、小脳にメモリ不足を起こしている自閉症者は60才前になるのかも知れない。

この眼窩前頭皮質の協力を得て辺縁系に顔の認識が刻まれる。
この刻まれが遅い為、偏桃体に達した視神経の信号は恐怖の信号が発せられる事になる。
もし、刻まれていれば偏桃体は歓喜の興奮を示し、その信号は視床下部で第10神経系からドーパミンを発する事を促す。

その顕れがベビースマイルや恋人を遠くで発見した時の笑顔となって現れる。
詰り、自閉症者は本能的な刻み込みが遅れる為に、無いのかもしれない為に健常者の見せる表情が出せない訳だ。
目を逸らしているのは偏桃体が恐怖におののいているからと考えられる。

自閉症者はその実年齢の2杯より遅く精神年齢が発達すると言う現実認識を持つ事が有益だ。
人と異なるから罪の意識に苛まれる事は無く、寧ろ幸福が後からやって来ると考えて欲しい。
又、療育者は動かぬ木の如く環境に徹するべきで、ABA分析等の環境を無視した介入は2次障害の原因となる事を認識して欲しい。

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この記事へのコメント

はるぼん
2009年05月12日 22:55
卵畑さんの記事を読んで、おじゃましました。
(普段はロム専門で、拝見しております)
「葉眼窩前頭皮質」と言う聞いたことのない言葉・・・しかもその昨日が成熟するのは25歳!
知らない事が多すぎます。。。
目があわないことに苦しんだことは正直ないのですが(視線を無理してあわせようとしたことがない体と思います)卵畑さんの記事と共に、大変勉強になりました。
定型発達の人と同じようにしようとする・・・
これはやっぱり無理があるのだと思います。
出来るだけ、自然体でいたいな~と願っていますが、社会で生きていくために、苦痛を感じずに合わせていく方法を考えて生きたいと思っています。
2009年05月13日 06:27
はるぼんさんようこそ
定型の人に出来る事は「ああ、自分はこの人にとって環境なんだなぁ」と思って頂いく事です。そうやって辛抱する内にいつの間にか頼りにされたり、特殊な才能に気付かされてお互いがメリットの有る関係をもてるでしょう。
ぽうたん
2009年05月13日 11:08
こんにちは。私も卵畑さんのところからおじゃましました。
主治医から、ASの脳の特徴は小脳の奇形と伺ってはいましたが、ものすごく難しいはなしなのですね。
その昔「人の話はその人の目を見て聞け!」と、教わったので、見ようと心がけてはいましたが、卵畑さんの記事とHbarさんの記事を読んで、自分のはアイコンタクトではなかったのだと、痛感しました。
興味のない話題では、目は必ずそらしていました。
「>環境なんだなぁ」と思ってもらうのは、教育の現場では無理みたいです。
息子達は、周囲と比べられ、歳相応に出来るはずだ、スキルだとか言われて、結局2次障害(強迫神経症)に追い込まれてしまいました。
普通の人の考えは、「努力すれば出来るはずだ」ASも普通の人と同じに訓練すればなる・・と思われました。
悲しいです。。。長くなってしまってごめんなさい。
2009年05月13日 12:00
ぼうたんさんようこそ。
自閉症の人達が目を合せられないのは、他人の目から偏桃体が怖がって起きる現象です。私も50才位までは口を見るものだと思い、そうしていました。今にして思えば自閉症所以だったのですね。それと、精神年齢は半分位の速度で盛長しますからご心配なく。
卵畑
2009年05月13日 14:02
眼窩前頭皮質・偏桃体・小脳等といえば、対人関係構築上重要な部分ばかりですね。
生まれつき目の見えない子は社会性の成長が若干遅れるらしいですが、3歳頃には「見て」と言葉で注意を引く行動が出てくるそうです。
自分は見えないのに、母親が自分を見ていることは理解している。
これはどのように起こるのかと不思議でしたが、視覚野以外にも視覚経路があるからでしょうか。

子供は特に眼窩前頭皮質が未熟なので、子供らしい行動をするのだろうと考えていましたが。
健常者で成熟が25歳過ぎということは、hbarさんのおっしゃる通り、自閉症者はかなり遅れると予測できます。
hbarさんの言われる『精神年齢』というのはこのことだったんですね。
ようやくわかりました。

自分の過去を振り返ると、視線に恐怖感を抱いて机の下に潜っていたのが小学生頃までです。
hbarさんの説だと、その頃はまだ辺縁系に顔の認識が刻まれていなかったということですね。
人の顔が覚えられなくて困っていた時期と重なります。
また勉強させていただきます。
2009年05月13日 22:32
卵畑さんようこそ。
小脳は中枢神経居全体の制御装置です。ですから、対人的に適応できるとメモリ不足で自律神経失調症とか色々不具合がおきるのですよ。私が応用行動分析のような手法に否定的なのはそういう理由もあるのです。

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