水は低い方から流れてこない

有名で有能であるはずの日本を代表するはずのコメンテーターから、「景気対策の為に円安」と言う言葉が出るのに耳を疑う。デフレ対策には円安しか無いと言う算数の分らない声に驚きを隠せない。無論、現在日本を牽引している輸出企業が1円円高に振れる毎に悲鳴を挙げているのは知っているが、彼等が稼ぎ出したドルこそがデフレの元凶と言う姿に目を背けている指導者層が多い姿にこの国の未来に暗澹とする。

日本は資源と食糧以外に輸入するものは無い。原材料を仕入れて、自国で消費する製品は全て自国で賄うのだから、貿易収支は黒字にならざるを得ない。事実、この40年程に貯めた貿易黒字は天文学的数値に昇っている。中国も黒字が溜まっていると言う声が聞こえそうだが、所得が上がって来るに連れ、その供給は中国だけでは賄えないだろう。

事実、東京へ来た中国人の消費の凄まじさには目を見張るものがある。何れにせよ、中国政府は生産拠点を中国に持ってこない会社の商品は排除しようとしている。しかし、購買意欲は押え付けて止るものではない。日本はバランスの取れ貿易収支を目指さなければ、円高は進む一方である事を忘れてはならない。

では、デフレスパイラルからの脱却はどうすれば良いのか。それは、掛りすぎているコストを減らす他は無いとしか言い様が無い。既得権益層は、十分な配当を取りながら、まだまだその配当を増やそうとする心掛けを忘れない。結果として、配当の取れない人々は自分を責め、絶食と共に飢死への道を突き進まざるを得ない。

これは既得権益層の強欲故に起きる悲劇に他ならない。多分、日本は脱皮している最中なのだろうと筆者は考える。日本だけが特殊な環境にあり、恵まれた立場にあった故に、次の時代の幕を開ける運命を持たされたのだと信じる。自然に流れていく傾斜の先に自らの安住のカルチャーを築かねばならない事を自覚しよう。

世界に貿易黒字を流し続けるのを止めなければならない。それにはどうすれば良いか、指導すべき立場の人々の考える論点はそこにある事に気付かなければならない。円安誘導やデフレ論等は、引力を逆さまにしようと言う強欲以外の何ものでもない。国会でも何を言っているのか自覚して欲しい。


輝く日本の未来を信じる。

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