小泉進次郎を後継に選んだ元総理の功罪

小泉純一郎元総理が次期衆議院選挙不出馬を表明して4日経つ。
驚きを以って世間はそのニュースに沸いたが、当の本人は総理退任時に決めていたらしい。
麻生内閣誕生の翌日と言うのは彼としての最善の選択ではあった。

安倍・福田内閣においては小泉構造改革路線継承と言う事もあり、議員で居て後方支援の必要もあった。
しかし、バラマキを標榜する麻生内閣に対する後方支援の必要が無くなったというのが実情であろう。


小泉内閣の為した足跡は悪しく言うものが多い。
後期高齢者医療制度・地域間格差等見える所で批判が目立つが、それまでの自民党政権の垂流しの後始末としての改革でもあった。
地域間格差と言っても、海外資金が日本に流れ込み、それが景気を底上げした事は否めず、それが首都圏に集中したのは止むを得ない結果だった。

問題は金融にある。
個人流動資産が千五百兆円ある中居で、海外資金の果した役割を地方で演じれたのは金融ではないのか。
金融はもはや破綻した米国式金融モデルのみ追い求め、真の自己役割を果してこなかった。
政治誘導もあるだろうが、小泉改革は民間で出来る事は民間でと言っていたのに応えない金融の責任は重い。
護送船団方式で育った金融の幹部はそういう発想を持てず、小泉純一郎に責任をなすりつけた。
一言も弁解しない元総理に拍手を送りたい。


金融の猛省を求める。


世襲化という問題である。
麻生内閣の閣僚は半数以上が世襲議員に他ならない。
これは選挙制度の愚劣さにおう所が大きい。
地盤・看板が無ければ当選するのが覚束ないと言うのが実態だ。
これも相当に小泉元総理は壊してはくれた。
そのせいで先の参議院選挙では自民党が民主党に大敗して、捩れ国会になったのはご承知の通りだ。
次期衆議院選挙において小沢民主党党首がパフォーマンスできるのも元総理の功績に他ならない。


選挙制度の抜本的改革を提案したい。


所で現在日本の基礎を形成した平安時代には摂関制度と言うのがあったのはご存知と思う。
無論それまでも有力豪族による世襲は行われてきていた。
様々な政治変遷を経て、奈良末期には僧侶による政治への介入が大きくなり、桓武天皇は平安遷都した。
政治家でもない者に口出しさせるのは、政治におけるプロフェッショナルが居ないのが原因であったから、世襲への門戸を開け、その後3百年に亘る摂関政治へと続いた。

世襲する家柄ではその嫡子に凡庸なものしか居ない場合には、幼い頃から養子を取り、政治の勉強をさせた。
摂関制度と言うのは家系の存続のみではなく、専門職の登場と言う事でもあった。
現在、歌舞伎や茶道等の伝統芸能は家元制度がある。
これは平安初期に始まった専門職の伝統を受継いだものと言える。


小泉進次郎氏の世襲議員としての評価はこれからだ。
是非とも親父を乗越える政治家に育って欲しいものである。

ブログ意見集 by Good↑or Bad↓ 小泉元首相引退とチルドレン

"小泉進次郎を後継に選んだ元総理の功罪" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント