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zoom RSS 小説「坂の上の雲」が教えてくれるもの其の四

<<   作成日時 : 2006/09/04 11:20   >>

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好古の学問は、四書五経の素読から師範学校迄の間、独学であった。
風呂焚きの日当1銭でもって、本を買って番台で読みながら湯銭をとったり、入浴者の着物の番をしていたようだ。人間、どういう状態になっても学問は出来るというお手本でもある。
そして、風呂番をしながらの独学が師範及び陸軍士官学校入学を可能にしている。
教育が何を為すべきか、此処にヒントがある。
体系だった学問は、四書五経の素読だけであって、後は機会とご縁任せである。
この学習法が後の好古を造る事になる。
それと、這い上がる根性が桁違いである。一日1銭で働いていた少年が翌々年には師範学校を卒業し、月給三十円の小学校教員となった。
陸軍士官学校では誰も専攻しない三年で卒業できる騎兵を選び、その目標を「自分自身を世界一の騎兵将校に仕立てあげることと、日本の騎兵の水準を、生涯かかってせめて世界の第三位ぐらいにこぎつかせること」に置いた。
陸軍大学一期生であった好古は、メッケルによって当時最強とされたドイツ陸軍思想を身に付け、旧藩主の仏留学輔導役として仏滞在中に馬術を学んだ。この経歴がコサック騎馬軍団に負けない秋山支隊創生に力があったと思われる。人間には、何でこんなにという運命を感じる時がある。我々の歩みも、出会うご縁も必然と了して、懸命に損得抜きで努力するが肝心と再認識させられた。
『孫子』『軍争』に「兵は詐を以って立ち、利を以って動き、分合を以って変を為すものなり。故に其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如く、知り難きこと陰の如く、動くこと雷震の如し。」あるが、それが好古の生涯を貫いていると感じているのは筆者一人ではなかろう。
幼少時より、利によって動き、縁に従いて利を採る。その集大成が戦場であった。
満州平野での好古は、雅に「風林火山」そのものであった。
其の時点で何を為して勝利に導けるかを最重点に行動の原点に持ち、如何に部下から退却を進言されても、山のように動かず、騎兵の長所である疾さを最大限に活かし火の如く侵掠して敵将クロパトキンを悩ませ、鶴翼の陣で機動性を見込まれ師団でもにいのに最長部門を受持たされ、そこへ十倍以上の敵軍の侵攻に対して、林の如く粛々と対処している。
この好古の働きがなければ、日本陸軍は東シナ海まで追込まれ、絶滅していたであろう。
我々も人生を処するに翻ってみれば、豊かさに奢り、何事も何時でもれると多寡を括ってのんびり構えている。気構えが違うのだ。
今からでも良い。気構えを造ろうではないか。先生・親・行政職全てが、今日今日から気構えを持ち、真に何を為すべきかで行動しだせば、子供達は敏感に反応して良い国になるはずだ。
今日からやるという覚悟の大切さを教えてくれる好古であった。
次回は、その他の群像について語ろう。

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