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zoom RSS 第15章 思いやりを育む人間関係

<<   作成日時 : 2007/11/02 06:51   >>

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人間は、生まれてから死ぬまで、安全基地から近くへ遠くへ色々な場所に出ていける状態にある時が1番幸せだ。
恋人・子供・友人・困っている他人等の助けを求める声に応えようとする時、人間が持って生まれた思いやりの気持が実行に移される。
安心感と探究心は、表裏一体だ。
パートナーが「安全な港」と「安全基地」として心強い存在であればある程人間は外の世界に立ち向かう意欲を持つ事ができ、目標が困難であればある程そうした支えから得られるエネルギーや集中や自信や勇気が必要となる。
「不安」型の愛着を示す人は、ゆったり構えて相手の探究心を見守る事が苦手で、心配性の母親のように相手を常に近くに置いておこうとする傾向があり、それは「安全基地」になって上げるという点では良いかもしれないが「安全な港」としては問題がある。
対照的に、「回避」型の愛着を示す人は、相手を自由にさせておく事には苦労しないが「安全基地」になって上げるのは下手だし、相手の「心を助けに行く」事は殆ど無い。
気の毒なリアト
「安定」型の愛着を示す人は、他者の苦痛に敏感に情動チューニングでき、感じ取ったニーズの大きさに見合う同情を示し、助ける為に行動を起そうとする。
「不安」型の愛着を示す人は、敏感に情動チューニングし過ぎる為、他者の苦境を見るとそれに圧倒されて自分自身が動揺してしまい「共感性ストレス」に陥り、苦悶の余り消耗してしまう同情疲労に陥りやすい。
「安全基地」だと思っている人の名前を1/50秒間見せると、「不安」型の人も共感性ストレスを克服し、人助けに二の足を踏んでしまう傾向を克服する。
「回避」型の愛着を示す人は、共感能力が低い為、他者を助けようとは殆どせず、自分自身を不快な情動から守る為に他者の苦痛のような情動をシャッタアウトしようとする。
心が安定している時、人間は他者の苦痛に引きずられる事無く存分に共感能力を発揮して養護に当れ、自身が思いやりを受けている如何で、他者への思いやりも増減する。
共感のルーツ
共感は母性愛を司る「裏の道」の神経系にとって基本的反応と考えられている。
赤ちゃんには、自分の中にある情動に似た情動を母親の中に喚起させる能力が備わっている。
共感は、日常生活の中では同情と言う形で表れ、一緒に居て、気持を感じ取り、気持に応えるといった一連の触合いは養護において極めて重要な役割を果す。
養護は煎じ詰めれば、自分のニーズで無く他者の情動ニーズに応える事である。
触合いが快感を呼ぶのは社会的知性を司る「裏の道」の多くの神経節と交差する神経回路が関って分泌されるオキシトシンが齎している。
オキシトシンの効用は、様々な形の良好な社会的相互関係(特にあらゆる形の養護)において認められ、それは相互に情動エネルギーを与え合うに止まらず、オキシトシンの効果によって実際にお互いの中に気持の良い感情を喚起し合い、親密な相手と繰返し触合う事でオキシトシンの分泌が条件付けられ、やがてその人と一緒に居るのみならずその人の事を考えるだけでオキシトシンが分泌されるようになり、いい気分になる事だ。
特定の相手と恋愛関係が続くのもオキシトシンの働きのようだ。
オキシトシンは長期の愛情を支える化学物質だが、オキシトシンに近似した物質であるバソプレシンがテストステロンのレベルを下げる働きをし、別の相互作用ではテストステロンがオキシトシンを抑制する場合もあり、働きを促進する場合もあるので、相手を1人に決めたからといって情熱が消える訳ではない。
社会的アレルギー
社会的アレルギーは、付合い始めたカップルが長い時間を一緒に過ごすようになり、互いの一切合財が見えてきた時期、詰り恋に目が眩んだ状態から脱する頃に顔を出す症状だ。
満たされぬ思いを全て満たしてくれる相手等あり得ないと悟った時、人間はパートナーを願望と投影のレンズを通して見るのをやめて、確りと現実的な目で見る事ができるようになる。
愛着と養護と性欲は人間の欲望や行動を司る7つの主要な神経システムの内の3つに過ぎず、それら以外には、探求(世の中を学ぶ事も含まれる)や社会的結合等がある。
夫婦において相手の中で優勢な神経システムのニーズを受止めえた夫婦は長続きする。
性的触合いや思いやり等基本的ニーズが満たされない侭だと欲求不満が続き夫婦間の危機に繋がる。
良好なラポールの持続が見られる何十年も仲良く暮らしている夫婦の間には、何年も同じ感情を共有し夫婦が一緒に笑ったり顔を顰めたりする、1つひとつの情動によって顔の特定の筋肉群が緊張したり脱力したりして同じような筋肉が発達し、顔の同じ処が高くなり、同じ所に皺が出来、夫婦は顔つきまで似てくる。
そういう夫婦は、時の経過に連れて、無数の小さな相互作用を通じて相手の望ましい行動パターンを強化し合い、少しずつ互いに相手を自分の理想に近づけ、静かな影響力を使って「ミケランジェロ現象」と呼ばれる自分の望む愛情を手に入れる。
理想ばかりではない。
敵対的口論をするカップルは、その口論で相手に対して否定的になればなる程、それも嫌悪や軽蔑の表現は相手に対する批判を否定的なものに、次いで相手を見下し侮辱に迄発展する。
この時、お互いが正確な共感能力を持っていると、有害な人間関係が一層悪化し、相手の苦痛を理解し乍それを助けないという無関心に繋がってゆく。
交際中のカップルの関係が順調に続くかどうかを予言する最大の要素は、カップルが楽しい気持をどれ位沢山共有できているかに掛る。
結婚生活に入ってからは、カップルが衝突をどれ位巧く処理できるかが決め手になる。
長い結婚生活の晩年において、楽しい気持をどれ位共有できるかに戻ってくる。
夫婦が共有する有益な時間と有害な時間の比率が5:1と大きく上回れば夫婦の人間関係は健全で、まず間違いなく長期に亘って安定的な人間関係が続くと予想される。
人間関係そのものが環境要因のような働きをして、遺伝子発現を抑制したり促進したりする。
目に見えない神経の働きが、親密な人間関係に意外な生物学的影響を及ぼす。

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