|
5つの特徴を述べる前に広汎性発達障害を概観してみよう。 ここで述べる話は、脳で何が起こっているかという話なので難しいけれども、自身の事であったりお子さんの事なので、多少無理してでも理解するようにして頂きたい。 先ずは記憶の仕組から述べよう。 基本的に記憶は脳において、その情報を記憶する為の回路、神経細胞群が長期増幅という状態になった時に、海馬で記憶されるのは有名だかそういう仕組になっている。 小脳と言う臓器がある。 小脳の働きは大脳やその他の神経細胞群の働きを良くする為に、そこで出来た記憶をコピーして、1番使うに値する記憶を直に取出せるよう保管し必要に応じて出力する事にある。 その機能を担保しているのはコピーを反故にする長期抑圧とコピーの優劣を判断する誤差信号の2つの働きによる。 ここが巧く働かない状態が広汎性発達障害と捉えて欲しい。 講演で、ある母親が自身の子供に対して持った印象を言葉として「自分に向かってくるもの全てに怯え(たとえそれが愛情だったとしても)、自分の感情を分かち合う術をもたない障害をもって生れてきた子どもに感じる」という紹介があった。 発達障害児は自分以外のものを認識する時、理解できないという実情を語ったものだ。 健常児であれば、認識するという作業は大脳が行うのだが他者を認識するまでに、それまで母親が意識的に行う様々な動作について繋ぐ回路が小脳にコピーされて前頭前野からの指令で働き出すが、障害児の場合例えば胎盤の中で母親の心臓の音のように繰返されるものについては自身と母親を繋ぐ回路造成が為されていても、他には結ぶものはない訳だ。 詰り、大脳が大きく回転しだした時に、向かってくるものに対して判断材料がない為、偏桃体が働く侭に前頭前野は指令をだしてしまい、例えそれが愛情であっても怯えてしまう訳だ。 偏桃体という組織は脳の中では早くから存在し、極端に言えば細胞分裂を始めて数ヶ月位からの情報を蓄えていると考えられ、胎盤の中で両生類の様な形をしている記憶を持っている。 これが発達障害児が一般に持っている性質に繋がる。 発達障害者が抱える様々な障害の内で1番顕著なものが小脳内においてプルキンエ細胞の密度が少ない事が挙げられる。 結果として、パソコンのリムーバブル領域の働きをしてくれる小脳の働きであるコピー及びその復元機能に支障をきたしている為、少々の経験した事は取り出せない事由がある。 どういう事かと言えば、初対面の人と合う時に発達障害者は非常な苦痛を伴うか何も感じないかの反応をする。 発達障害者にとって、人と言う概念すら大脳に呼び起こせないのだ。 その為に、大脳内に長期増幅による記憶があって初めてそれを基に大脳が働き出す。 その記憶がいままで散々主張している回路を作るという作業だ。 健常者と発達障害者における大脳の働きを説明する為に将棋と囲碁を取上げる。 大脳の働きを例えれば、健常者は将棋、発達障害者は囲碁を思い浮かべて欲しい。 将棋は1番最初から駒の並び方や働きが決まっていて、それらが小脳に蓄えられているコピーと考えれば、将棋を指すという行為はそのコピーを大前提にしている。 詰り、健常者は細胞分列から暫くして神経細胞が塊として形成される頃から経験及びDNAから転写される情報を回路として取込み、それを出来たばかりの小脳に次々と転写していって、経験する毎に回路を作り、小脳にコピーを繰返す。 発達障害者は小脳の機能が少ない為、小脳がある所で満杯になると考えれば理屈が通る。 詰り、ある時点から大脳で回路を作ってもコピーする余地が非常に少なく、できないと考える。 囲碁の場合を考えれば、将棋のように約束事が全く無いと言って良い。 詰り、囲碁を打つ行為は発達障害者が幼児の時に色々試行錯誤を始めるのに似ている。 学習するにおいて、何の制約も無い変わりに基点も持たない訳だ。 唯一の基点は偏桃体が発する恐怖のサインだけだ。 囲碁を打つ場合、特に初手は何も無い縦横19路の361交点に自由に打って良い。 何の制約も無く、交互に打つ事と自殺手を打ってはいけないだけなのだ。 あるのは、勝負事であるから負けるかもしれないという恐怖だけだ。 こう書けば、発達障害者の様々な理解を超えて見える行為も得心がいくと考える。 もう1つ囲碁には面白い現象がある。 初心者同士が打つと異様に時間が掛るという事実だ。 これは考えているのではなく、迷っているだけと捉えると分り易い。 囲碁を始めてみれば発達障害者が理解できるという事だ。 そして、囲碁は文字が無かった時に中国で意思疎通の手段として発達している。 私が発達障害者が不得手とされている抽象概念と縁を結べたのも囲碁のお陰と感謝する。 少しは、広汎性発達障害への理解が深まったかと考える。 |
| << 前記事(2008/03/25) | トップへ | 後記事(2008/03/26)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
トラックバックからやってまいりました。 |
mihorin 2008/03/26 20:38 |
トラックバックをありがとうございます。 |
ミカ 2008/03/27 00:00 |
なんとな〜く、わかりました。 |
あさがた 2008/03/27 05:32 |
mihorinさんおはよう御座います。 |
hbar 2008/03/27 08:54 |
コメントをありがとうございました。 |
うふふ☆ 2008/03/27 09:40 |
はじめまして。 |
yanamama 2008/03/27 10:11 |
わざわざブログにお返事ありがとうございました。 |
yanamama 2008/03/27 12:00 |
うふふ☆さん今日は。 |
hbar 2008/03/27 12:46 |
お返事をありがとうございました。 |
うふふ☆ 2008/03/28 18:50 |
文字数の制限の為、分けて投稿させて頂いております。 |
うふふ☆ 2008/03/28 18:52 |
うふふ☆さん今晩は。 |
hbar 2008/03/28 21:16 |
| << 前記事(2008/03/25) | トップへ | 後記事(2008/03/26)>> |