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zoom RSS 広汎性発達障害の5つの特徴

<<   作成日時 : 2008/03/26 10:25   >>

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5つの特徴を述べる前に広汎性発達障害を概観してみよう。
ここで述べる話は、脳で何が起こっているかという話なので難しいけれども、自身の事であったりお子さんの事なので、多少無理してでも理解するようにして頂きたい。


先ずは記憶の仕組から述べよう。
基本的に記憶は脳において、その情報を記憶する為の回路、神経細胞群が長期増幅という状態になった時に、海馬で記憶されるのは有名だかそういう仕組になっている。
小脳と言う臓器がある。
小脳の働きは大脳やその他の神経細胞群の働きを良くする為に、そこで出来た記憶をコピーして、1番使うに値する記憶を直に取出せるよう保管し必要に応じて出力する事にある。
その機能を担保しているのはコピーを反故にする長期抑圧とコピーの優劣を判断する誤差信号の2つの働きによる。

ここが巧く働かない状態が広汎性発達障害と捉えて欲しい。

講演で、ある母親が自身の子供に対して持った印象を言葉として「自分に向かってくるもの全てに怯え(たとえそれが愛情だったとしても)、自分の感情を分かち合う術をもたない障害をもって生れてきた子どもに感じる」という紹介があった。

発達障害児は自分以外のものを認識する時、理解できないという実情を語ったものだ。
健常児であれば、認識するという作業は大脳が行うのだが他者を認識するまでに、それまで母親が意識的に行う様々な動作について繋ぐ回路が小脳にコピーされて前頭前野からの指令で働き出すが、障害児の場合例えば胎盤の中で母親の心臓の音のように繰返されるものについては自身と母親を繋ぐ回路造成が為されていても、他には結ぶものはない訳だ。

詰り、大脳が大きく回転しだした時に、向かってくるものに対して判断材料がない為、偏桃体が働く侭に前頭前野は指令をだしてしまい、例えそれが愛情であっても怯えてしまう訳だ。

偏桃体という組織は脳の中では早くから存在し、極端に言えば細胞分裂を始めて数ヶ月位からの情報を蓄えていると考えられ、胎盤の中で両生類の様な形をしている記憶を持っている。
これが発達障害児が一般に持っている性質に繋がる。


発達障害者が抱える様々な障害の内で1番顕著なものが小脳内においてプルキンエ細胞の密度が少ない事が挙げられる。
結果として、パソコンのリムーバブル領域の働きをしてくれる小脳の働きであるコピー及びその復元機能に支障をきたしている為、少々の経験した事は取り出せない事由がある。

どういう事かと言えば、初対面の人と合う時に発達障害者は非常な苦痛を伴うか何も感じないかの反応をする。
発達障害者にとって、人と言う概念すら大脳に呼び起こせないのだ。
その為に、大脳内に長期増幅による記憶があって初めてそれを基に大脳が働き出す。
その記憶がいままで散々主張している回路を作るという作業だ。


健常者と発達障害者における大脳の働きを説明する為に将棋と囲碁を取上げる。
大脳の働きを例えれば、健常者は将棋、発達障害者は囲碁を思い浮かべて欲しい。
将棋は1番最初から駒の並び方や働きが決まっていて、それらが小脳に蓄えられているコピーと考えれば、将棋を指すという行為はそのコピーを大前提にしている。
詰り、健常者は細胞分列から暫くして神経細胞が塊として形成される頃から経験及びDNAから転写される情報を回路として取込み、それを出来たばかりの小脳に次々と転写していって、経験する毎に回路を作り、小脳にコピーを繰返す。
発達障害者は小脳の機能が少ない為、小脳がある所で満杯になると考えれば理屈が通る。
詰り、ある時点から大脳で回路を作ってもコピーする余地が非常に少なく、できないと考える。
囲碁の場合を考えれば、将棋のように約束事が全く無いと言って良い。
詰り、囲碁を打つ行為は発達障害者が幼児の時に色々試行錯誤を始めるのに似ている。
学習するにおいて、何の制約も無い変わりに基点も持たない訳だ。
唯一の基点は偏桃体が発する恐怖のサインだけだ。

囲碁を打つ場合、特に初手は何も無い縦横19路の361交点に自由に打って良い。
何の制約も無く、交互に打つ事と自殺手を打ってはいけないだけなのだ。
あるのは、勝負事であるから負けるかもしれないという恐怖だけだ。


こう書けば、発達障害者の様々な理解を超えて見える行為も得心がいくと考える。

もう1つ囲碁には面白い現象がある。
初心者同士が打つと異様に時間が掛るという事実だ。
これは考えているのではなく、迷っているだけと捉えると分り易い。

囲碁を始めてみれば発達障害者が理解できるという事だ。


そして、囲碁は文字が無かった時に中国で意思疎通の手段として発達している。
私が発達障害者が不得手とされている抽象概念と縁を結べたのも囲碁のお陰と感謝する。


少しは、広汎性発達障害への理解が深まったかと考える。

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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
トラックバックからやってまいりました。

 このブログのお話を読んで、アスペルガー症候群に対する認識が深まりました。

 次男の場合は確かに脳のMRIで左側の小脳が若干、小さいという診断が出されています。

 無論、それが直接発達障害に関与しているかどうかは分からないとのことでしたが…。

 新しい情報として、このお話をありがたく受け取らせていただきます。感謝です。
mihorin
2008/03/26 20:38
トラックバックをありがとうございます。
とても興味深い記事です。
多くの方に読んでいただきたいです。
超初級ブロガーで、まだトラックバックをできませんので、リンクを貼らせていただきます。
「Drミカのメモ張:脳・栄養・心」というブログに、記事を転載し、リンクを貼ります。
こちらには多くの方が訪問しています。

http://blogs.yahoo.co.jp/us23news
ミカ
2008/03/27 00:00
なんとな〜く、わかりました。

・・・すいません。(笑)


それにしても、たくさんのブログを運営されているようですね。

単純な私のところと違って、目が回ります。

ははは。
あさがた
2008/03/27 05:32
mihorinさんおはよう御座います。
少しずつ勉強なさって下さい。
発達障害者も健常者も少しずつしか学べないのは一緒です。その内、御次男の事も氷が溶けるように分る時がやって来ます。

ミカ先生おはよう御座います。
記事を褒めて頂き有難う御座います。
又、先生の所も遊びに参ります。

あさがたさんおはよう御座います。
初めて読んで分るのは専門家だけだと思います。少しずつ勉強して下さいね。このブログは高機能自閉症の書いたブログです。
沢山書いているようですけど、詰る所人間研究なんですよ。そして、その拠って立つ所は政治・経済ですので結果的に沢山になってしまいました。
又、遊びに来て下さい。
hbar
2008/03/27 08:54
コメントをありがとうございました。
ブログを興味深く拝見しています。

今回の内容は難しく感じ、遡って勉強させて頂いています。

たくさんの本も読んで参りましたが、Hbarさんの記事で今まで繋がらなかったことが、納得出来た気がします。

「発達障害と小脳」の記事は 大変に解りやすく、動きすぎる脳の構造が理解できたように思います。

また、新たな疑問も増えました。私が考えているように、物事を納得することは、小脳にコピーを作ることに繋がり、働きすぎる脳を効率よく使うことが可能と考える事は出来るのでしょうか?

今回、ご縁が出来ました事を心より感謝しています。私のブログでも改めて、こちらをご紹介させて頂く予定です。ありがとうございました。
うふふ☆
2008/03/27 09:40
はじめまして。
とても興味深く読ませて頂きました。
親の会のブログに、こちらのブログのリンクを貼らせて頂いてよろしいでしょうか?
親の会のブログは
http://plaza.rakuten.co.jp/asakakids
お返事よろしくお待ちしています。
yanamama
2008/03/27 10:11
わざわざブログにお返事ありがとうございました。
また、お邪魔します。
yanamama
2008/03/27 12:00
うふふ☆さん今日は。
一寸、違うように思います。
健常者であれば様々な小さな小片が小脳に格納され、必要になる毎に前頭前野が呼出すので効率化に繋がります。
一方、障害者は大脳にその回路を長期増幅を使って永久保存しますから、それが拘りになって思考を括ります。ですから、回路を作るには効率を考えてやらないと難しいでしょうね。

yanamamaさん今日は。
リンク結構ですよ。1人でも多くの方の役に立てて、明るい明日に繋がる事を願っています。
hbar
2008/03/27 12:46
お返事をありがとうございました。
小脳も前頭前野も折角持っているのだから使おうよ!と、自分の脳に語りかけたくなります。唯でさえ、私の場合は登頂葉にも欠けがあり、脳自体も頭蓋骨の大きさまでの到達を待たずに、成長を止めてしまっているのですから・・ (笑)

最近考えていることがあります。発達障害の想像力の欠如という言葉と、応用力についてです。少しご質問させて頂いても宜しいでしょうか?

Hbarさんの仰るように、発達障害のある人は記憶を上書き保存ではなく、名前をつけて別件として保存しているというご考え方に賛成です。

自分の過去を振り返って思いますが、応用力に欠けていたように記憶しています。覚えた事はそのまま完璧に抽出が出来るけれど、新たな考え方への到達が難しい。

以前は、AからはA´しか導き出せずに居た気がします。それが、他の方法や考え方があるという思考にならずに、自分の考え方が絶対のように思えていたような気がしてなりません。言葉を換えると、それを想像力の欠如と言われるのではないかと考えています。

続きます。
うふふ☆
2008/03/28 18:50
文字数の制限の為、分けて投稿させて頂いております。

最近は遅まきながらも ようやく修学が進み、回路という言葉に匹敵するのでしょうか?AとB´を組み合わせてCという考え方も出来るようになりました。

ただ そう考えると、私は苦手でしたが 数学が得意な人はどうしてなのか?という疑問も新たに生まれてきます。回路が出来たと考えるのが妥当なのでしょうか?それとも・・?

何度も質問させて頂きまして恐縮です。
この考え方について、ご意見をお聞かせ頂ければ幸いと存じます。
うふふ☆
2008/03/28 18:52
うふふ☆さん今晩は。
急にこんな言われ方されて戸惑っておられるように思います。今日の記事はご覧になっていますか。回路も間違った出来方すると塵になってしまいます。
色々、討論しないといけないようですね。
宜しければ、「高機能自閉症、アスペルガー症候群を語ろう」サークルへ入会されませんか。納得される迄応答致しますよ。尤も、biglobeの会員にならなければならないようです。無料ですから如何ですか。
hbar
2008/03/28 21:16

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