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zoom RSS 現代人の不安を吹飛ばせ

<<   作成日時 : 2009/02/13 15:20   >>

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昨日、映画「ZEN」(道元禅師は歌舞伎役者の中村勘太郎)を見た。
実に45年振りの映画鑑賞だ。
45年振りの訳は、時々お邪魔している「つらつら日暮らし」の管理人さんが制作に関っている事をそのブログにてしったからだ。

話は凡そ8百年前、鎌倉幕府が開かれ執権政治へと移行した頃の事だ。
病弱な母に来世ではなくこの世での極楽について抱負を言う幼子母親に「汝、出家学道せよ」と告げられている。
次の場面は葬儀だ。
僅か、7才にて母を亡くした訳だ。


未だ映画が上映されて5分も経たないのに正師を求めて南宋の山々を行脚する道元の姿が映し出される。
遍歴を重ねるが正師に巡り合えず、落胆して疲れ果てた足を引き摺っていた時に老僧明全和尚と出逢う。
老僧は食事係(典座)をしていて、道元に真の仏法修行のあり方を説く。
目の醒めた道元は気を取り直してその明全和尚の居る天童山に行き修行を勤めるも正師でないと分り山を下りる。


若き日の友である源公暁と良く似た寂円と出会い、回想場面でこのドラマのもう1本の軸であるおりんが僧道元の弁当をかっぱらう浮浪児として出てくる。
その寂円から先程修行していた天童山の坐主に如浄禅師がついた事を教えられ、共に行くよう薦められる。
縁とは不思議なものだ。
若き時の友と師とが結び付いたのだか、巡り合せとはそういうものだ。
我々も心して日々精進しなければとの想いを強くした。


2年程の修行で只管打坐に徹し、心身脱落を果して如浄禅師から『嗣書』を承けた。


次の場面は帰朝した日本の荒廃した姿だった。
鎌倉時代の卒塔婆小町の話はこのブログでも何回も紹介しているが、雅に地獄、餓鬼、畜生、修羅の渦巻く世界でもあった。
正法を広めるのだと言う固い決意の基、弟子1名と2人きりで修行生活に入る。
その内に寂円がおりんに伴われて「公暁の約束を果しに、弟子入りを請う」と訪ね来る。


興聖寺を建立し、後に永平寺2世となる懐弉も加わり寺は盛んになる。
元居た比叡山は武力により脅しを掛けるが、信者であった六波羅探題波多野義重に救われる。
益々の隆盛を誇る興聖寺は比叡山武装僧侶により焼討され、やむなく波多野義重の領国越前へ下向する。


時を経て永平寺が建立され、正法は確かなものに成長していく。
宝治元年の朝早く、波多野義重が訪ねてきて北条時頼を救ってくれるよう頼まれる。
懐弉に嗣書を授け、自身に万一の事あっても永平寺の行末を頼む。


鎌倉に入った道元は「春は花夏ほととぎす 秋は月 冬雪冴えてすずしかりけり」と謳い、平常心の大切さを時頼に説く。
分らぬ時頼に月を見、その月が池に写る姿を切り苛んでも直元に戻る姿を見せ、その侭の姿が大切と説く。
幻覚の出なくなった時頼は富士の裾野に大伽藍を建て、鎌倉に止まって欲しいと請う。
それを道元は断り、自身の拘りの無さを貫く。


そうして、永平寺に帰り只管打坐三昧の末54年の生涯を閉じた。
そうして、映画は得度したおりんが道を求め、中国の大地に正法を求めて行脚する姿で終った。


この映画を見て、想う事は2つだ。
1つは執権時頼の妄想に打ち狂う姿が現在の麻生総理に重なるという事だ。
権力欲に眩み、その拠って立つ所を見失う危うさに他ならない。
2言目には「景気対策」と言っているが、選挙をやり野党と挙国一致をしてこその景気対策ではないのか。
米国のオバマは景気対策法を議会の協力を得て可決すると言う。
麻生総理こそが真の権力によって何を為すべきかを考えれば道元が公暁に「飢えた子供達を無くす事が天下人の務めではないのか」と言った事が耳に残る。


2つ目はおりんで貫かれている衆生の煩悩と只管打坐による救いだ。
只管打坐により脳では何が行われているのであろうか。
只管打坐で呼吸の大切さを良く聞く。
自身の体から発する呼吸との一体感によって生まれてくるものは何であろうか。

規則正しい呼吸によって脳内にはセロトニンが充満し、過度に興奮している部分には沈静化に寄与し、働いていない部分には呼吸が生出す身体リズムによって賦活する働きがあると考える。
釈尊もこの働きによって悟りへと誘われたに違いない。


様々な煩悩から解脱し正思して、目の前に広がる世界に目を向けたい。


そこには不安は無く、リーマンズショックでさえも自身の価値へ転嫁していく真人としての己が居る事に気付く。


真の般若波羅蜜を行じたいものだ。


その行く手には真に自身が望むものに行き着くに違いない。


政府に頼り、企業に頼るのではなく、真の学びを希求する。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
> 管理人様

45年ぶりの映画鑑賞に、『禅』をお選びいただきまして、ありがとうございます。しかも、詳細なレビューまで頂戴し、重ねて恐縮です。拙ブログでは詳しく語っていませんが、色々な人の努力が実って出来た映画です。多くの方にご覧いただき、管理人様の如く世相を考えるでも良し、自分のことを考えるでも良し、そういった今後に前向きになれる何かが提供できればと思っております。
tenjin95
2009/02/13 15:52
tenjin95さんようこそ。
貴僧のブログで随分と我々衆生の者が知り得ぬ事を学ばせて頂いております。我々はその原本を読む暇はありません。僧籍に無いものとしてどう生きるかが肝心な所です。精進したく存じています。
Hbar
2009/02/13 16:23

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