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米国経済にとって最悪のシナリオが音を立てて進んでいる。GMの破綻とそれに伴うマーケットの軋みだ。 第1次世界大戦以来蓄積された富はこの数十年における双子の赤字と世界の警察として朝鮮戦争・ベトナム戦争・イラクアフガン戦争によって費えたと言ってよい。 日本で自動車輸入自由化された頃、日本自動車業界はビッグ3に乗っ取られると戦々恐々であった。所が蓋を開けてみるとニクソンショックによる大幅円高に誘導され、国産車が競争不能になるかと固唾をのんで見守っていた所、トヨタ・日産・本田が米国向けに輸出が伸びているではないか。これは、今回ビッグ3救済で問題になった労働組合の足枷によるものに他ならない。 オバマが米国産業の再生を図る為にはこの労働組合に対処が欠かせない訳だ。当然、労働法規を労働者にとっては改悪しなければ米国産業の再生はあり得ない訳で、彼らの立場を代弁するロビィスト等も黙らさなければならない。それにはGM破綻は格好な生贄であるとオバマは考えているのではないだろうか。抜本的な米国の病巣を取除くにはそういう荒療治も致し方無しだ。 日本にしても米国からの労働三法を押付けられているし、最低賃金法まで忠実に守っている訳だから結果的に派遣社員問題がでてくる訳で、インドのタタ自動車を筆頭に先程の上海モーターショーでも明かなコピー商品を堂々と出してくるマーケットに対抗するには労働組合との妥協点を探る必要がある。製造業の世界スタンダードは中国・インド2国によって握れていると言って可笑しくない。 それらに日本を含めた先進欧米諸国がどう対応するかがキーとなるのは間違いない。その最大のポイントは労働生産性の問題を解決しなければどうにもならない。それを既得権としての労働組合にどう妥協させるかが焦点であってその為にはGM破綻已む無しではないだろうか。 もし、オバマがGM救済を考えているなら、年明けからの暫時小額投入は戦略的に可笑しいし、全く見殺しにすると世論の反発があると言うことでお茶を濁していると考えるべきだろう。何れにせよ米国の再生は労働法規の見直しが握っていると見る。 |
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